高気密高断熱

健康で快適な暮らしのために

躯体断熱気密性能


UA値=0.3〔W/㎡K〕以下
C値=0.3〔c㎡/㎡〕以下

私たちの住む地域(群馬県 伊勢崎市)の国が定めた性能(断熱等級4)は地域区分6地域Ua値0.87。
剛工務店は、Heat20によるG2の6地域基準(Ua値0.46〔W/㎡K〕より高い性能になります。

名称 断熱材 厚み(mm)熱伝導率
(W/mK)
備考
屋根高性能グラスウール16K3000.038
壁(充填)高性能グラスウール16K1050.038
壁(付加)EPS
フェノールフォーム
50
45
0.034
0.02
塗外壁:EPS
木外壁:フェノールフォーム
基礎内(立上り)フェノールフォーム600.02
基礎(折返し)フェノールフォーム600.02
サッシ木製トリプルガラス国産木製枠
玄関ドア木製高断熱ドア国産木製枠

選ぶ理由 ~コスパと長く性能の落ちにくい素材と環境~

家は一度建てたら何十年も暮らしていくもの。住む人と地球の未来を考えて性能・耐久性・環境性を重視し断熱材や部材、サッシを選んでおります。

断熱材

〇断熱性能を発揮するために重要なこと〇
断熱材はどの素材も共通して、素材の間のガス・空気を動きにくくする(静止空気)ことによって断熱効果を得ており、その部分が空気や湿気の侵入が起きてしまうと断熱性能が落ちてしまいます。空気や湿気が移動しないように隙間なく丁寧な施工が重要となります。万が一の侵入時に室内側に調湿可変気密シートを貼り外部も湿気の逃げやすい工法・施工で対策を行うことも重要。性能は素材の密度や厚さに比例していきます。それを踏まえパフォーマンスの良い素材を選ぶことが重要となります。

《グラスウール》
・断熱性能当たりのコスパが高い
 非常に安く、年数が経っても断熱性能を担保し続けることが出来る断熱材
 細かいガラス繊維の間に動きにくい空気(静止空気)を多く含んでいる。
 よって熱伝導率を低く抑え、優れた断熱効果が得られる。
 ただし、施工の難易度高め。
・主原料が不燃性のガラスで火災時の延焼を防ぐ
※付加断熱工法+グラスウールで防火認定取得
・吸音性 外からも内からも音が出入りしにくい
・断熱性能が落ちにくい為、耐久性に優れている
・製造時の環境負荷が少ない(1次エネルギーが少ない)ので環境にやさしい
・原料の約85%を家庭などから回収されたガラスなどのリサイクルガラスを使用

《EPS・フェノールフォームを選ぶ理由》
EPS・フェノールフォームともに熱伝導率が低いために付加断熱の厚みを抑え断熱性能を確保できる
メリットがある

EPS
・難燃剤を添加しているため、自己消化性を持っている
・耐水性が優れているため外壁、基礎廻りの断熱材として適している
・リサイクルがしやすい
・性能が落ちにくい
・外壁のメンテナンス性を考え撥水効果で外壁の汚れを雨水とともに流しさらにひび割れしにくいドイツ製撥水塗り壁材Stolotusan(シュト―ロータサン)を使用するときに相性の良い断熱材として使用いたします。

フェノールフォーム
・断熱性に非常に優れている
・性能が落ちにくい
・燃えにくい。フェノール樹脂は熱硬化性で、熱に強く燃えにくい。炭化するだけで有毒ガスの発生は少ない。
・ノンフロン発砲で生産され環境面も考えられている

玄関ドア・サッシ

《木製玄関ドア・木製トリプルサッシ》
・いままで熱的に弱かったサッシ枠部分の熱還流率の少ない木製枠。
・ガラス三枚2層の空気層から構成され、熱を伝えにくく、逃がしにくい保温に優れる。
※結露防止にも大変有効である。
・外と内を繋ぐデザイン性と断熱性能共に素晴らしいサッシ。

2050年カーボンニュートラルの実現へ向け

《住宅業界に求められること》
次世代への環境を守る為にも、地球に住む一人の人間として、また、工務店として「環境負荷の少ない家づくり」でCO2排出2030年46%削減、2050年カーボンニュートラルの実現へ気候変動対策を考えて素材を選び事業を取り組んでおります。

夏の大敵‟太陽”  ~屋根断熱が重要~

現在、温暖化が深刻化する中で我々が住む、特に※内陸部で日最高気温が35℃以上の猛暑日が急増しております。※前橋市、伊勢崎市

産業革命以前からの気温上昇を1.5℃に抑えるこ目標が未達成の夏の2100年の天気予報(環境省)


《快適に過ごすために》
夏の大敵「太陽からの熱」を室内へ伝えるのを防ぐ‟夏の断熱対策”がとても重要になっています。


《夏の熱の侵入》原因
1,照明、家電内部発熱や人体発熱 →照明LEDへ交換など
2,壁や屋根、窓からの熱の侵入 →特に‟屋根”から太陽熱が侵入、下記記載
3,換気によっての熱負荷 →省エネファン、熱交換換気


《断熱性能と厚みを確保と庇の出で日射遮蔽》対策
太陽の動きを考え、日中(真上)からの熱の侵入を防ぐために、屋根断熱を厚みや性能を確保し施工を行う。地域や方位を考え軒の出寸法を決定し、窓からの熱の侵入(日射)をふさぎます。

《不快感も少なく》効果
小さな冷房負荷でエアコンで室内を‟ゆる~い”風量で冷やすことが出来るために
足元の‟冷た~い”不快感がなくなり快適な冷房空間が出来るようになります。

出典元:令和2年度国土交通省補助事業 住宅省エネルギー技術 講習テキストより

冬に多い‟ヒートショック” ~家中温度差の少ない家づくりが重要~

《ヒートショックの原因》
日本では交通事故の約4倍の死亡率と言われております冬場の部屋ごとの温度差で起こるヒートショック。
特に足元の寒さに人間の体は、体温を逃がすまいと末端の血管を収縮して血流を減らし放熱を防ぐことで体温を維持しようと防衛本能が働きます。それによって血圧が急上昇します。

〇ヒートショックの例
居間の暖かい室内から寒い脱衣所で衣服を脱ぎ浴室へ、血圧上昇した状態から湯船につかると一気に血管が広がり血圧が急降下し心臓や血管の疾患が起こる。このことをヒートショックと言います。
※イラスト参照


《いつでもどこでも暖かい室内環境が重要》対策
建物の内から外の間を断熱材をしっかりと入れ、家中の室温をほぼ一定に安定化させ‟部屋間の温度差をなくすこと”で血圧の急変動をなくしヒートショックが起こるリスクを減らすことが最大の予防となります。

《WHO(世界保健機関)が勧告。健康快適に暮らすための冬の室温》
室温が健康に影響があるという研究が進んでいるなかで2018年WHOより「暖かい住まいと断熱などを勧告」が出されました。そこにある世界中の医学論文に冬の自宅の室温が18℃以上であることで呼吸器系あるいは心血管系の疾患にかかるリスクとか亡くなるリスクを減らせる。それから、高断熱住宅に住むことが健康状態を改善する。そういう論文をもとに「冬の最低室温18℃、18度以上に過ごしなさいよ」世界中に呼びかけをしております。

出典元;国土交通省

《暖かい家にすむことで更に健康にプラス》効果
最近の研究による医学論文からわかってきたこととして
〇アレルギー性の病気・呼吸器系疾患を減らす効果
断熱性能の低い住宅は、窓が冷たいので起こる結露や居間からの湿気った暖かい空気の他の冷え切った室内に移動することのカビ・ダニの繁殖を抑えアレルギー性の病気や呼吸器系の疾患に効果があるとわかってきた。

〇動脈硬化を防ぐ効果
血圧の急変動がなくなり、それを繰り返すことで進行する動脈硬化を防ぐことににも効果がある。

〇心筋梗塞や脳卒中を防ぐ効果〇
血管が傷つかないようにコレステロールが溜まり心筋梗塞や脳卒中に繋がっていたが「暖かい家に住む」ことで防ぐことが出来る。そんなことがわかってきております。

〇小さいお子さんにも暖かい家は良い影響〇
寝ている寝室の室温と湿度が低い家の子に比べ自宅が暖かい家の子は活発的であることや病欠率が少なくなる結果も得られています。

《家族と将来を考えた断熱計画》大切なこと
家族や子供、将来の自分たちが高齢者になった時のことまでイメージし、様々な面から健康で快適に暮らすことの出来る断熱性能の良い家を作ることが重要になります。

《そこで最低限必要な断熱性能はHEAT20 G2グレード以上》‟冬の太陽の熱は味方”
「家中いつでもどこでも暖かく健康快適に暮らす」ということを考えると、少ないエネルギーで全館(家全体)を連続して冷暖房が可能なHEAT20G2以上の断熱性能を確保しする必要があります。
日射取得も上手に活用しHEAT20 G2の断熱性能にすると現行の省エネ基準の家と変わらない使用エネルギーで全室いつでもどこでも快適に健康に暮らせる環境にもやさしいお家になります。

気密の大切さ

《室内を快適に暖かく保つために》
断熱性能を最大限に活かすために必ず断熱性能とセットで施工を行わなければいけないのが「気密」になります。シートを連続させ丁寧に隙間なく施工することが大切です。

「気密の目的」
①断熱性能低下の防止
②壁内結露の防止
③暖冷房の無駄を無くす
④計画換気を正確に行うために

①断熱性能低下の防止

断熱材は、素材の間のガス・空気を動きにくくする(静止空気)ことによって断熱効果を得ており、その部分が空気や湿気の侵入が起きてしまうと断熱性能が落ちてしまいます。空気や湿気が移動しないように隙間なく丁寧な気密施工が重要となります。

②壁内結露の防止

壁内への結露を助長してしまい断熱性能を落とすだけでなく、カビや木材を腐らせてしまう腐朽菌などが繁殖しやすい環境となってしまいます。お家の耐久性にも気密はとても大事な施工になります。

③暖冷房の無駄を無くし住まいの環境向上

《低気密のお家》
冬にせっかく室内を温めるためにエアコンを稼働しても、温かい空気が上の隙間から漏れ、床と壁の隙間から冷気が侵入し足元が寒いような悪循環がでいつまでも続くことになります。
夏は逆に頭が熱く足元が冷える不快な空間となってしまいます。

《高気密のお家》
勝手な熱の出入りがなくなるために、エアコンによる小さな暖房負荷で家中暖かく保つことができ
「頭寒足熱」健康快適、エネルギー消費の少ない環境にやさしい家になります。
たとえば、床暖房をしなくても床の表面温度が高く維持することが可能になります。

④計画換気を正確に行うために

人間にとって大切な空気を長時間滞在するお家の空気質を綺麗に保つために計画的な換気が必要。
屋外から空気を取り入れて、室内の二酸化炭素や汚染物質などを排出する換気設備を計画的に行うために気密はとても大切なこと。

《低気密のお家》
給気口以外の壁などの隙間から空気が侵入してし室内の空気が循環してしまい、新鮮な空気の取り入れ二酸化炭素や汚染物質の排出が計画的に行えなくなってしまいます。

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