いつもブログにお付き合いいただきありがとうございます。
「何かあったのか?」
と思うようなタイトルで驚かせてしまっております。
剛(ごう)です。
私が当時、野球しか知らない
通称“野球バカ”
だった中学生の
素晴らしい体験についてブログにまとめてみました。
一つお付き合い願います。
私の好きなプロ野球の名監督の1人
「野村克也」著書「リーダー論」のなかで、
強い組織づくりをする監督の仕事の基本としてあげているのが
・チームづくり
・人づくり
・試合づくり
このなかでも重要なのが「人づくり」と言っております。
野村監督は、監督就任したら、
はじめてのミーティングで
「人間は何で生まれてくるのか?」
選手に問いかけるそうです。
というのは、
「仕事と人生は切り離して考えることは出来ないから。」
とあります。
何のために生まれてきたのか?
どのように人生を生きたいのか?
どういう人間になりたいのか?
「いわば人生観が確立出来なければ、仕事観も確立しない。」
と言う事を言っております。
野球ばかり、結果ばかりが良いだけでは、そのときは良くても直ぐに駄目になってしまう。
人間として素晴らしい思考がなければ進歩も成長もない。と書かれておりました。
私は小学校2年生から野球を始め、中学生の時、部活動とは別で硬式野球チームに所属していました。
3年生の時にはキャプテンを務めさせていただいたのですが、最近、野村監督のこの本を読みながら衝撃的な体験をしたある日の事を思い出しました。
中学3年生のある日の練習中、群馬県でも偏差値がとてもとても高い、通称“野球バカ“な私ではとても合格なんて不可能な高校の野球部の監督が、私達の練習を観にこられていました。
その監督は高校生の時にピッチャーで完全試合を成し遂げた伝説的な先生でもあります。
練習の途中、その先生から一言いただくために
キャプテンである私が「集合」を掛け
先生のもとへ選手全員集めました。
先生は軽い自己紹介と僕達の練習の感想話を簡単にしたところで
突然!端の選手から順番に質問が始まったのでした
「あなたは、なぜ生きているのですか?」
、、、は?
僕たち中学生で、
朝から晩まで野球ばかりやっている
野球しか知らない
通称”野球バカ“に
将来も
野球で将来飯が食えるんじゃねーか?
贅沢な生活を送れるんじゃねーか?
と、過信も過信の
僕たち通称”野球バカ“に
「何の為に生きているのか?」
もちろん僕達
そんな事は考えたこともありません。
しかも、野球の練習中に高校の野球部の監督からそんな事を聞かれるなんて思ってもいない。
そんな不意打ちに
「何なんだ?この先生は?」
質問に答えられない様子から
選手みんな驚き焦っていていることが
伝わりました。
答えられても一言、二言
それ以上出てこなくて、
次へ次へと移って行きます。
順番も巡り
いよいよキャプテン私へ
ここはキャプテンとしての意地を見せたい!
先生の質問に乗り越えてやるぜ!
と意気込む私に質問がはじまりました。
先生「あなたは、なぜ生きているのですか?」
剛「野球が好きだからです。」
よし!と、安堵しているのも束の間
先生「なんで野球が好きなんですか?」
剛「、、、楽しいからです」
先生「何で楽しいのですか」
剛「、、、努力した成果がホームランとかにでるからです!」
先生「何で努力するのですか」
剛「、、、甲子園に行きたいからです!」
※ここで、よぉーし!良い事言った!決まったぜ!
と心の中でガッツポーズ👍
しかし、さらに質問が
先生「何で甲子園に行きたいのですか?」
おっと(汗)
剛「、、、プロ野球選手になりたいからです!」
※もうガッツポーズは出来ません。頭の中がいっぱいですw
ある意味スイッチが入りました。
先生「なぜプロ野球選手になりたいのですか?」
剛「親にお世話になり野球が出来ています。その恩返しをしたいからです!」
先生「なぜ恩返しがしたいのですか?」
剛「親にお金を出してもらって、高い道具を揃えて貰い、野球をやらせてもらっているからです!」
そこで、質問は終わりました。
手に汗握るとはこのこと。
最後に先生は
「人生は,長く。野球だけが全てではない。色々な事に目を向けて、いろんなことにチャレンジして生きてくださいね」
話の全体にほとんど野球の話はありませんでした。
「野球だけが人生じゃない」
当時、「バットを振れ、投げ込みをしろ、筋肉をつけろ、いっぱい栄養をつけろ」ばかりを言われ続けていた私には、それはとても衝撃的でありました。
“野球バカ“では駄目なんだ。
野球の前に人として人生を考え、長い目で色々な事に目を向けて、考えて生きていく事が大切なんだ。
「そう考えて生きていいんだ!」と思わせてくれた。教えてくれた。
野球の指導者のなかではじめて“人間らしさを感じる先生“でした。
野村監督は本でこの様にまとめています。
思考は行動を決める。意識が変わることで、日々の過ごし方や仕事に対する取り組み方が変わる。日々の過ごし方や仕事への取り組み方が変われば、当然仕事の質は高まり、自然と周囲の評価も上がっていくのである。
先生は質問をする事で「自分の人生を思考し行動を決め、意識する事」を教えてくれると共に、このチームの選手達は、野球選手であるひとりの人間として、どんな思考を持ち日々過ごしているのか?目的意識をしっかり持っているのか?その根拠が持てているか?を探ってくれたんだと思います。さらに持っていない選手に考えるキッカケをくれたんだと思います。
私はその影響かはわかりませんが、地位や名誉やお金を持った人とお会いする機会があっても特別扱いや特別な見方をしません。
時間を掛けてその人が人間として尊敬出来る人なのか?
私ごときがおこがましいですが「心を許す」「しっかり判断」します。
実際に仲の良い元プロ野球選手にも、ある時言われた事があります。
「剛くんて、野球の話ってしないですよね?」
と言われた事があります。
「いくら活躍して人気があろうが、人間として尊敬出来る部分がなくちゃ好きになれないんだ。」
「そう言うところがいいですね。」と言ってもらった覚えがあります。
まとまりもなく長くなってしまいましたが
中学の衝撃的な日の練習後に先生に個別に呼んでいただき、
「一緒に野球をやらないか?」と言っていただけたことが本当に嬉しかったです。
頭が良かったら、松本先生の元で指導を受けてみたかったです。
今後のブログは
剛工務店「思考、行動、意識」の
コンセプト・心得
理念
志
行動(ミッション)
基本仕様
を表した
ロゴやブランディングについて
現在、建築中の「剛工務店シェアスペース」についてを
人としてどう生きたいか?
人生観と仕事観を確立していこういと思います。
1人で出来る範囲は限られています。
沢山の方々にお世話になり「感謝」しながら
次世代へ良い環境を残す為に、人として、工務店として理論をしっかりと持った
通称”サステナブル建築バカ“を
目指して頑張って行こうと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
「あなたは、なぜ生きているのですか?」
今度とも一つお付き合いお願い致します。
◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯L
〜規矩準縄の家〜
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