〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今週のGOチョイス一言
我以外皆我師
吉川英治
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
今日を含めて、あと5日で
師走、12月です。
「ほんと、あっという間っ!」
そんな会話を仲間と最近しながら、
今年は
大工について、工務店について
人として、職人として
自分なりに「まっとうな」を意識しながら
過ごせたのかな?と。
一年を振り返り始めています。剛(ごう)です。
インフルエンザも流行っているようです。
皆様 感染対策をしっかりと
風邪など引かないように
お体ご自愛ください。
先週22日と本日27日。
沢山の先生方や一緒に学んだ同志や応援いただいた皆様から
そして、身近な親族から「受け取ったもの」
一つお付き合いください。
県知事賞 優秀技能賞 ぐんまの名工 受賞
私が高校卒業後、20歳のときに伊勢崎市、群馬県の代表として出場させていただきました。
98’技能五輪全国大会 建築大工 第2位受賞
これをきっかけに「大工」というものが
大好きになり「追求したい!」
思えるきっかけになった大会です。
それからは、建築大工の大会で「日本一」を取りたい!
その一心で、道具の手入れや規矩術を参考書を頼りに
勉強し、追求し続けながら、次に挑んだのは
1級技能士を取得した年齢制限なしの「日本一」を競う大会。
第23回技能グランプリ 建築大工 全国第2位受賞
日本一にはなれませんでしたが、受賞することが出来ました。
ここまでは、技術対策部長や各支部の指導者の皆様と
もうお亡くなりになられた名工田子先生に
道具の仕込みと手入れの仕方、大工としての心構えと体づくり、
規矩術の奥深さから「大工の楽しさ」を心と体と技として、
仕込んでいただいたお陰であり、また、建築業組合の皆様のサポート。
伊勢崎市、群馬県からの支援があり、このような大会に挑むこと
そしてこのような成績を受け取ることが出来ました。
何の礼儀も知らない、勢いと自信だけ溢れた若造の私に
このようなご支援を賜り。皆様には本当に感謝しかございません。
本当にありがとうございました。
そして、このようなチャレンジできる環境を作ってくれた
父には、恥ずかしくて当人には面と向かって言えませんが、感謝しております。
そしてここからは、恩返しするべく「指導させてもらう」立場へ
建築業組合からの依頼で、正月明けにすぐ行われる
「技能検定 講師」を10年近く勤めさせていただきました。
これまで指導いただいたことで得たことや
自分なりに学び深めた「図面展開」や「技術」や「技能」を
若い大工さんへ、わかりずらい部分、理解しづらい説明も
あったと思いますが、講師として指導させていただきました。
年々、大工さんの数も減り、技能検定に挑む人数も減るなか
ついつい、我々の時代と比べてしまいますが、「学ぶ意欲」「学ぶ姿勢」を
講師側に表現してこない世代に「何を、どのように教えたらいいのか?」
指導の仕方に悩む時期もありましたが、自分なりに逆に「踏み込んで」
入り込んで行く姿勢で講師をさせていただいた覚えがあります。
ここでは、「教える難しさ」を受け取りました。
全員が全員同じではない。
それぞれの技能レベルと目線と本人が重要に思っているポイントが違う。
取り組み意欲や学ぶ姿勢もありますが、そもそも
「どう聞いたらいいのかわからない」こんな大工さんもいる。
「この人には今はここ。この人は、ここが理解できていないからここ」
「この人は、ここを甘く考えているからここ」
「この人は、そもそも「ものを作る心」を伝えなくてはいけないからここ」
「ここ」のポイントがみんな違うということを講習の2日間で判断し、
検定合格を目指す講習ではありましたが、「ここ」が足りない部分を
「これから大工として」長い目で考えながら指導することに意識を置きながら
毎年毎年、講師をさせていただきました。
私も沢山学ばせていただきました。
その後、さらに棟梁として「伝統建築」「伝統技術」を学びたいと思い。
一般社団法人 日本伝統建築技術保存会が認定する
・伝統建築技能者認定
・伝統建築棟梁認定
当時の西澤会長に「この研修を受けたい気持ちを一心に」
伝え、会長直々に推薦をしていただき受講可能になりました。
この認定研修では、一緒に受けている研修生も
とてもとてもすごい!お仕事をしている人ばかりで
どうにかみんなについていくのがやっとでしたが頑張って3年間学ばせていただきました。
講義も各職の名工から伝統技術や保存技術をお学ばせていただきました。
そんな今までの功績と認定と継承を後継者へ
伝えて行く意欲があるということを認められ
令和5年11月22日
群馬県庁の隣の群馬会館にて
群馬県能力開発促進大会
群馬県知事表彰
優秀技能者(ぐんまの名工)
を受賞させていただきました。
先日、大工仲間とお話をさせていただきながら思うことは
この受賞は、「私のものではなくて、群馬県で頑張る大工さん達の代表で貰った受賞である」
私がたまたま受け取りをさせてもらったものであって
群馬県には、私よりも、もっともっと
「いい大工になりたい!」
「いい技術を出したい!」「覚えたい!」
「思いを込めていいものを届けたい!」
私よりももっともっと
「学びを追求している人」
「大工の魅力を楽しんでいる人」
「伝えている人」
そんな思いの強い、探究心を忘れない、素直な心で努力を日々重ねている大工さんが沢山いる。
そんな尊い大工さんが、頑張っている大工さんが
群馬には沢山いるのだと思うし、少なくとも私の周りにはプライドをしっかり持って
心意気を「技」に込めて仕事をしている誇り高き大工さんが沢山います。
ですから、私の感覚でいうと受賞というより
「預からせていただいている。」
そんな気持ちです。
私もまだまだ勉強が足りないことが沢山。
群馬の誇り高い大工さんとこれからも一緒に「教え、教わり」
大工の心意気を「技」に込めて
お客さまが見える仕事を選び
お客さまが「大切になる」気持ちを届けて
「長く大切に使い続けてもらえる建築」を
続けたいと思います。
群馬県の誇り高い尊い大工の皆さん
頑張りを見させていただき、それを糧に
私も勇気をいただき頑張っております。
いつもありがとうございます。
そして、これまで沢山の指導と応援をいただいた皆様。
本当に皆様のお陰でこのようなありがたい賞を
群馬代表の大工として預からせていただきました。
ありがとうございました。
技能尊重の気運を醸成するとともに、技能者の志気の高揚と技能水準の向上を図り地域産業の発展に貢献してまいりたいと思います。これからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
親戚 家族というもの
本日、生形の本家
宮大工生形工務店(株)の棟梁の妻
百合子叔母さんの告別式が行われました。
参列いただいた皆様には、お忙しいなかありがとうございました。
叔母さんは、昔からいつも髪を短くキリッと決め
きびきびと活発的で忙しく、職人さんや家族や親戚全体を陰ながら
見守り支えてくれている。
そんな“みんなの母親“的な存在でした。
私が覚えているのは
叔母さんの入れてくれる「お茶の美味しさ」
大きな材木を刻む、全身を使い大変な大工作業の休憩でいただく
叔母さんのお茶は「楽しみ」でした。
ばぁちゃんが入れてくれるお茶も美味しかったのですが
寒い作業場や現場でいただく叔母さんのお茶はなんとも
身も心も温まるありがたいお茶でした。
あと、味噌をシンプルに混ぜて握る「味噌おにぎり」も叔母さんの味。
何とも言えない美味しい叔母さんの「優しい味」。
お通夜、告別式と読経をお願いしたのは
叔父さんの宮大工として、初めての棟梁を勤め本堂を建てさせていただいた
前橋市の来迎寺の住職。
住職から
生形家と一緒にこの日まで
段取りをさせていただいているなかで
「久しぶりに家族、親戚というものを感じさせてもらっている」
昨今は、本当に小ぢんまりと少数で行う告別式が多いなかで
亡くなってから、沢山の兄弟、親戚、子供、孫、ひ孫
こんなに沢山の人が集まりみんなで百合子さんを送り出そうとする。
家族や親戚の結束力を久しぶりに見させていただきました。
なので、お通夜、告別式と本来のお経の読み上げで行こう。と
時間的には長くはなりましたが、本来のお経を唱えさせていただきました。
生形家は大工という「価値」を提供するお仕事として。
私が今感じるのは、みんなが一律に普通を学ぶ学校も大切なのかもしれないが
今から私もやり直せるなら、もっともっと住職としての勉強に励むことの方が
世の中のためになると感じている。
悲しい席ではありますが、大工として「価値」あるものを提供する仕事として
大工としての勉強を追求して続いてもらいたい。これからも生形家の繁栄を祈念しております。
そんな有難いお言葉をいただきました。
久しぶりに会う叔父さんたち、叔母さんたち
親戚のお兄さんたち、親戚のお姉さんたち
その子供たちに孫たち
終始和やかな雰囲気に叔母さんも楽しそうに笑いながら見ている姿を感じながら。
叔母さんがこの場を引き合わせてくれて
本来あるべき「家族」「親戚」の大切な姿というものを受け取りました。
おばちゃん
今までありがとう。
おばちゃんの分も生形家の大工として「一生懸命に生きるよ」
最後までお付き合いいただきありがとういございました。
◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯L
剛工務店は群馬県伊勢崎市で、匠の技と自然素材と高気密高断熱住宅
小さなエネルギーで豊かな暮らしのお住まいづくり
Ua値0.3以下、C値0.3以下、耐震等級3(許容応力度計算)を基本仕様に新築、リフォーム、リノベーションを行う工務店です。木製トリプルガラスサッシ、木製高断熱玄関ドア
規矩準縄の家
剛工務店
代表 生形 剛
〒370-0105
群馬県伊勢崎市境伊与久3268−1
mail
info@go-koumuten.com
instagram
@50koumuten
HP
https://go-koumuten.com/
◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯L
コメント