MOKスクール

ブログ

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。

昨日、大阪から
9時間かけて車で夜中に帰宅した
三角規管が安定してない
ふわふわが止まらない。今日この頃。
剛(ごう)です。

大阪には
20日に開催される
MOKスクールに参加するために
19日、朝、(株)ほしかわ工務店の専務と
待ち合わせ出発しました。

今回は、MOKスクールについて
一つお付き合いください。



19日、夕方に前日入りし
宿泊先にチェックインして
すぐに向かうは、「橘商店」。



栗材と名栗加工に特化し
うちのシェアスペースにも
「飾り棚の壁」「打ち合わせ用のテーブル」を
買わせていただいた材木店です。

今回のMOKスクールの受講を
ご案内は、橘さんからいただきました。

先ずは、干川さんの注文材をチェックし積み込み。

在庫している栗材を一回り見ながら
「こんな使い方できるんちゃう?」
「こう使うときは、こんな感じのが(で)良いんちゃうかな?」
色々と無駄のない使い方を教えてもらいながら
今後、使用できる材などをご提案いただきました。


昨年、改装完成後、見させていただいた
事務所と加工場を
1年経過の施工材の様子や
栗材の癖を考えた、今後の納め方や使い方を
意見交換しながら、見学させていただきました。
MOKスクールの役員でもある橘さん。
明日の準備も残っているので


橘さんの幼馴染の「多み寿し」さん

地下にある看板も入り口もわからない「お店」で
蕎麦をいただき、明日に備えて就寝。
いよいよ明日は楽しみにしていた

MOKスクールへ



昨日の「多み寿し」さんで
28年前に甲子園に出場校としてこちらへきていた時の
宿泊先は忘れましたが、
毎朝、チームメイトと散歩した「大阪城」の
近くであることが判明し、
MOKスクール会場へ向かう前に久しぶりに
巡ってみました。


大阪城は、外国人観光客でいっぱい。
天守閣に入るチケットも行列が長すぎて
諦めるほどでした。

「なんとなくこの辺を高校の時に散歩したのかな?」
なんて思い出を探しながら巡り
宿泊先は思い出せないまま
会場の方へ向かっていきます。

懐かしい景色



どこだったのかな〜宿泊先は、、、
適当に会場へ向かいながら歩いていると。。。
すると!
あれ!
みた時あるホテルの入り口!
ここだ!

たまたま通ったところにありました。


もう懐かしくて、、、

素振りをした駐車場
洗濯物を洗った裏口
ファンレターをもらった裏口
本当は、入ってはいけないのかもしれないけれど、、、
ロビーは、内装は変わっていたけれど、
受付場所や構造は変わっていなくて
本当に懐かしくて、懐かしくて。。。

その近くで昼食を済ませ
いよいよMOKスクール会場へ

「MOKスクールとは」


木の住まいづくりに係わるすべてを学ぶ
木造住宅建築セミナー

「まっとうな木造住宅」を
普及させるための勉強の場

集まる人は
大工、工務店、設計事務所、建築家、
材木店、製材所などなど
木造建築に関わるあらゆる分野の人々が集う場
「木」をキーワードにコミュニティケーションが広がる
そんな木と木造建築に向き合う方達ばかり

開校式



開校式の初めの挨拶は三澤文子先生。
阪神大震災の翌年から開講し28年。
三澤康彦先生と文子先生が長年続けてきました。

私も28年前に甲子園出場する群馬県の代表として
この地に来ていたことに、宿泊施設の近くで開催される
このMOKスクールになんとなく「縁」を感じながら
文子先生の開講の挨拶を聞いておりました。

リアル開催を大切にしていたこのセミナーは
コロナ禍は休講し、今年は3年ぶり、第25回目の開催となります。
昨年、一般社団法人化し、木又校長を筆頭に新体制となっての開催。


木又校長の挨拶から役員、理事の
久しぶりの開催であり、新体制の開催の今回
この会への思いのこもった一人一人の挨拶をいただき始まります。

会場参加約90名、オンライン参加約90名

開校式も終わりいよいよ!


記念となる第1回目は
「大工」の会

タイトル
「爆発!今大工が凄い。デザインのある大工とは」

1時間目は株式会社㐂三郎(きさぶろう)沖本雅章講師
2時間目は、MOKスクールに参加される人や理事や役員と深い繋がりがある
(株)ほしかわ工務店 干川章仁講師が担当

約180人の前での講師をやること
何ヶ月も前から準備していたプレッシャーに
作り上げてきた緊張感に
影響を与えないように
ご迷惑にならないように
リラックスできる様に
頭の整理が出来るように

「大工について」

過去と現在と今後の大工について
行きの車の中で話しながら
ゆっくり向かってきました。

開講前、私の席の横へ、、、
「今回、生形さんと参加できてよかったです」
「よし、かましてきます!」
グータッチを交わし覚悟を決めます。

私もなんだか発表するわけではないのですが
干川さんの痛みを分かち合おうと
私もとても緊張と応援の気持ちでいっぱいで
席も干川さんの背中へ着席し、参加しました。

1時間目 㐂三郎(きさぶろう)沖本雅章講師

1時間目 沖本さん


沖本さんは、以前から干川さんに
「生形さんは沖本さんみたいなタイプだと思います。」
と聞いていたので楽しみにしていました。
聞いていると、共感出来るところがたくさんあり
ワクワクしながら自分と照らしながら聞いていました。

沖本さんは
7人の親方のいるところから見習いスタートし26歳で1人親方に。
とても稼げる内容の仕事を続けるも
手刻みの建て方に応援に
「生きた木を扱う仕事」をみて、衝撃と魅了され
一気にそっちの方向へ向かうために
収入も激減するが、本を親方にし手刻みの世界へ
仲間のいないところで悔しいこともぶつけられながら揉まれ
初めての悔し涙を流す体験もしながらも食らいつき
3ヶ月後には、一人一人やっつけて先頭に立って仕事をこなす
負けん気の強さに共感。

ある時、本当にやりがいのある自分の転機となる現場を任され
楽しくて、やりがいを感じて
夜の10時、12時まで帰らずに泊まり込みなんてこともあった。
ということ。

私も初めて墨付けから任された現場は
技能五輪で賞を受賞したばかりで
自信満々で

「俺にやれないことはない」
若かったですが、楽しくて楽しくて
10時12時、平気で現場にいたのを思い出します。

何十本も丸太梁を豪快に納めて上棟し
面皮付き桧柱に内法を何本も何本も納めて
床の間、仏間、竿縁天井、折り上げ格天井
親父さんと兄弟子を段取に回ってもらって
じゃんじゃん仕事させてもらい
いい経験をさせてもらいました。

沖本さんは、「もっと木を知りたい」
木を説明できる大工がいない、、、
そこから
色々な林業家、製材所さんに会いに行き学んだそうです。

ここについては、私もずっと思っていることなのですが
実際は実行できていないことであります。
木全般をもっともっと学ばなければいけないこと
それと
特に大事なこととして思っていること

「もっと地元の木を知りたい!」



干川さんとも帰りの会話の中心になったのですが
自分たちが扱う材が、どこでどのように成長しどう伐採され、どう運ばれ、どう乾燥し
製材され木材として手元に届くのか?
魅力や逆に足りない部分を知りたいし、
もっともっと知らなければならないし
林業家、製材所、材木店と
もっともっと寄りたい
もっとフラットになりたい
もっといいものを一緒に考えて作り上げていきたい。
2人でそんな気持ちがあることで一致しました。

寂しいですが、多くの材木店の担当に
「どこの材料ですか?」聞くと
「どこどこあたりみたいです」
そんなことでいいのか?
量産のシステムで無くなってしまった。

自分たちが扱う「木」を
もっと誠実に扱うために
やる必要がある。

帰りの車の中でまとめた
今後の取り組み課題です。

2時間目 (株)ほしかわ工務店 干川章仁講師

2時間目 干川さん


2時間目は干川さん。
行きの車の中で話をしていたのですが

今の大工は?
というのを分析しながら
親方として、会社として「受け入れ方」をまとめていました。

生業など簡単に見つかるものでもなくて
大工に生きがいを感じないのであれば
他にタスクがあってもいい。
それが資本にならなくても
人に迷惑をかけなければ
好きなことを本気でやればいい。

自分でやり切れたら
そこにお金では買えない
何か大切なことがわかるだろう。

そうまとめております。。。

沖本さんもプロバスケットプレーヤーを目指しながら
干川さんもプロスノーボーダーを目指しながら
大工をしていた。
残念ながら2人とも怪我で
断念となりましたが

そのようにやってきている。

それが仕事にもつながったり
することもあるかもしれないけれども

そもそも生きる人として、人生1回。
人生を送るために学ぶことの方が大きくて
大工以外のことに興味を持って
生きることこそ
大切なんじゃないかと思います。
人生は1回。
いろんな世界を見たいじゃないですか

「仕事も遊びも一生懸命に」



今は、大工もコミュニケーションが取れなくては
いけません。
MOKスクールの参加者もみんなそう言いいます。

色々なことに興味を持って、色々な世界を楽しみながら
コミュニケーション能力の高い人生を楽しむ大工さんが
増えることを願いながら、私も楽しみながら
若い大工さんに伝えていこうと思います。

私も実際、BBQインストラクターで同業者と関係ない環境で
楽しみながら生きることを学んでいます。

3時間目 ディスカッション


最後に木又校長司会による3人でのディスカッション
「大工について」
このとき私は「大工の楽しさ」ってなんだろうと考えていたのですが

大工さんて単純で
頭を悩ませてした仕事や技を

「見てもらって褒められる」

これだけで苦労が全部吹き飛んで
鼻の穴膨らませて勝ち誇った顔で
喜びます。
この機会を増やしてやったら
「大工として楽しくて、誇らしさも持って」
やりがいになるんじゃないのかな?と思いました。
今はプレカットとかで大工の技が出せない。
プレカットでも一部を大工に任せて
「見せ場」を作ってやる。
会社であったり、仲間であったり
みんながそれを見守りやり切ったら
「褒めてやる」
そんの繰り返しを増やしてほしい。
そうすれば、大工になりたいって人も
続ける人も、やりがいが増える人も
多くなるのではないかな、、、

MOKスクールのメインは懇親会


木又校長もおっしゃておりました。
本当にその通り。おっしゃる意味を
私は、この会の素晴らしさを
「懇親会」で感じました。

木造建築に関わる分野の人々がまさに混じり合い、フラットに
交わり会話をしながら交流をする。

大工さん、設計士さん、材木屋さん、建築家さん、製材所さん
まさに分野違いの人たちが私の席では座り、みんな語る人の話に
耳を傾けその話について自分の意見を交換する。
誰も茶化さず尊重して聞き、誠実に話を返してくれる。
関西の人の人柄なのか?それとも参加する人がみんなそんな方達なのか?
本当に「素直な人ばかり」。お話ししていて本当に気持ちがよかったです。

参加している若手大工さんの真面目に何かを学ぼうとする姿勢
それを、ベテラン大工さんは真剣に話を聞きアドバイスする姿も
本当に素晴らしかったです。

地元群馬で見た時のないこの空間が本当に感動し、みんなに
「いいですね!MOKスクールのこのフラットさ」
何度も繰り返し言っていたと思います。

私も地元で工務店同士、このようなフラットな空間を作りたかったことを思い出しました。
なかなか、大阪まで会場参加を全てするのは難しいですが、次回参加してまた皆さんと会える日がとても楽しみでしょうがありません。

橘さんにも私が馴染めるようにと気遣っていただき
剛キャラをみんなに推していただき本当にありがたかったです。
それを受け入れてくれる人たちにも本当に感謝しております。
お陰様で、むしろ強めのキャラとして定着?!

MOKスクールは本当に素晴らしいところです。
ありがとうございました!


黒T3兄弟誕生しました!

最後までお付き合いいただきありがとういございました。

◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯Lー|◯L
剛工務店は群馬県伊勢崎市で、高気密高断熱住宅、暮らしを豊かにするお家を自然素材と匠の技でつくる大工工務店。Ua値0.3以下、C値0.3以下、耐震等級3(許容応力度計算)を基本仕様。新築、リフォーム、リノベーションを行う工務店です。

規矩準縄の家
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代表 生形 剛
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