大阪 2023MOKスクール第5回

ブログ

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今週のGOチョイス一言

一本の線に責任を持つ

小泉 誠さん
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いつもブログを読んでくださりありがとうございます。

都内も大阪も伊勢崎駅前もイルミネーションが装飾され
すっかりクリスマス気分ですね!
土曜日の暖かさはどこへ
最強寒波も近づき一気に冬へ
皆様、暖かくしてお過ごしくださいね。

さて、15日、朝3時30分に起きて高崎へ
5時に高崎出発で大阪へ
昨日は、21時の帰宅。
建築を学ぶ「濃いぃ〜3日間」を過ごした剛(ごう)です。

今年度最後の「2023年MOKスクール」へ
一つお付き合いください。

いざ出発!

大阪へ一緒に向かうのは
今年も色々な人、色々な場所、色々な工務店。
建築と人と大工。
沢山の「繋ぎ」と「学び」と「心意気」をいただきました。
ほしかわ工務店(株)の干川専務と中野くん。

午前5時に高崎で合流し、
雨対策にガラコをガラスに塗り込み出発。

車内では、いつものように仕事の話と冗談を交え、楽しく向かいます。

今年を振り返り。
・現場の納まりについて
・使う材について
・今までの失敗や良かった経験談
・一緒にお仕事をしたいお客様について
・うちがするべきお仕事、それとするべきじゃないお仕事について(今後のことも含め)

来年の話。
・今年、吸収した学びや失敗を活かすこと
・今、お話をいただいているお仕事を
・しっかりブレずに受けていくこと

などなど話は、つきませんが
自分が経験したことや思うことを「熱く」語ります。

そんなことで、まずは岐阜県に一件寄り道。。。
今後、ほしかわ工務店(株)が考えている事業に必要な
お打ち合わせと確認をご一緒させていただきました。
ほしかわ工務店(株)の今後がまた楽しみです。
お昼に岐阜の郷土料理「鶏ちゃん」をいただき次は、、、

のぼり金物店


⁡道具にこだわる大工さんは、一度は訪れたい「のぼり金物店」

店主も覚えておりました。
前回もこの3人で寄らせていただき
良い道具を買わせてもらいまして
「シェアスペースの刻み」に良い仕事ができました。

良い道具は、手に持つだけでとても「興奮」します。
一所懸命に
「研ぐ」
「仕込む」
時間をかけて行うから
自分の分身となり
使う日が本当に楽しみになります。
そして、その成果が「切れ味に現れる」
醍醐味というやつです。

ですから、
前回もそうですが
道具を見るのは本当に興奮して
「ワクワク」します。

今回は、いつか使いたいと思っていた

鉞(まさかり)

山に入って木を切り倒し
木の側面をハツって角材にするために使われてきた道具。

チョウナのハツり跡、名栗模様もとても良いのですが
丸太から鉞でハツる跡も
大きな材に刻まれる豪快さが味わい深い模様となり
おもわず
「いいね〜」と言ってしまう。

値段はなかなかですが、この機会に買わせていただきました。
来年、仕込んで使うのが楽しみです。



あとは、中砥石がもうほぼないので、試しに「店主おすすめ」を購入。



朝から出発し、移動時間いつも通り8時間でつくのは、、、

橘商店へ

いつも栗、紅葉樹の使い方を提案してくれながら色々なことを教えてくれる。
そして、私のキャラを「美味しく」みんなに紹介してくれる。ありがたい大阪の「橘にぃさん」
今年のMOKスクールは橘さんの誘いで参加させていただきました。



ほしかわ工務店(株)注文材をみんなで積み込み。




やっぱり、栗材も名栗いいなぁ
次回、剛工務店でお客様に使わせてもらえる日が楽しみ。

ホテルチェックイン後は、「多み寿司」へ


明日の練習で軽く乾杯。。。
と思いきや、、、
名栗について4人で熱く、、、
橘さんから「名栗の始まり歴史」から、、、

名栗談義。
・橘さんはどんなタイミングでどう思って後継になったのか?
・突き鑿名栗は?
・これからの橘商店の名栗は?

来年1月に講師をするそうで
是非、みんなに合わせた話ではなくて
橘さんの大切に「思う」「考える」話を突っ走ってもらいたいな。
風邪で調子が悪いのにお付き合いしてくれる。
本当に面倒見の良い大好きな「にぃさん」です。

ちなみに名栗の発祥は、江戸時代の現京都右京区の杣職(そましょく)。
鵜子久兵衛(うこきゅうべい)が創作したと言われている。

う~ん、、、大阪城

MOKスクール前に干川専務と中野くんと寄るのは、、、
前回、観光客いっぱいで登れなかった「大阪城」へ

無骨い「桜門」重要文化財を3人で
「うぉ〜いいね〜」と言いながら



大きな木材、石材を
「良く運んで組んだり、積み上げたもんだ」
感心しながら大阪城天守閣へ向かいます。

ほとんど海外の観光客の中を3人歩き
大迫力の天守閣が近づいて参ります。。。
ワクワクしてくる気持ちそのままに入場してみると、、、



へ、、、
日本の文化は何処へ、、、
中の空間は完全なる観光施設、、、
大工である我々の期待が偏りすぎなのか
「木」を感じない空間に、、、

なんだぁ〜

ガッカリしながら登り降り
頂上の景色は良かったものの
「経済」をとるのも大切ではありますが
日本の「技術」「文化」は?
寂しい気持ちになりました。

でも、マナーの悪さに
「汚される」「破損する」ことを考えると
重要な部分は守られているのだからいいのかも、、、
とも少し思ったりして3人で考えさせられました。

気を取り直して向かうは、、、

kaico cafe

今回のMOKスクールの講師の小泉誠さんのデザインしたカフェへ

ここを「見て」話を聞くのと「見ないで」聞くのと全然違うだろう。
そんな話で向かいました。



古民家を改装した可愛いカフェ


Jパネルが上手に使われる空間
・日用品の陳列棚がデザイン良く設置
・お手洗いのドアに
・2階の飲食スペースをJパネルの「斜め小箱」で居心地良い空雨間作り
・さらに奥に隠れスペースの籠り感がとてもちょうどいい空間
・やや落とし目の程よい照明加減
隠れ家スペースでコーヒーをいただきながら3人とも思い出すのは、、、

ばあちゃんち

農家のバァちゃんちは、玄関開けると土間つづき
足で磨かれた「ぼこぼこ」した土の土間
奥へ行くと闇に近い「暗ぁーい、豆電球一つのキッチン」
井戸水の冷たい水と狭いキッチンをバァちゃんがいつも「静かぁ」に使っていました。
お風呂は薪炊く「アッツアツ」のお風呂。
※大工なりたての時には良く木っ端を持って行きました。
泊まりに行くと掘り炬燵で農作業を終えたジィちゃんが
日本酒を「静かぁ」にほっぺを赤らめ飲んでる姿。
「しぃ〜ん」としたなか聞こえる「もぉ〜」牛の声。
南の縁側の奥は、風が吹くとガサガサと響くシングル木建戸。
夜は雨戸をガラガラと戸閉。
南西の位置にある「和式トイレ」。
「薄暗ぁ〜い」縁側から、さらに「暗ぁ〜い」和式トイレへ。
トイレに座るとその高さに位置にあるサッシ。
下からは「冷たぁ〜い」風を感じる。
何か妖怪でもいるんじゃないか?と
小さい頃の私は、トイレに行くのが怖くて怖くてしょうがありませんでした。

外には農家特有の外トイレも設置してあったり。

3人で、カフェの「隠れ家スペース」の雰囲気に
「田舎の懐かしさ」を感じながら、ジィちゃんとバァちゃんを思い出す
良い時間と話ができました。

こんなことが生み出される空間のデザイン。
すごいなぁ

お蚕を2階でやっていたり、牛の餌やりを手伝ったり
小さい頃は良く牛のフン溜まりに落っこちて
ジィちゃんに叱られました。

いよいよMOKスクールへ

今回の講師は、
伊礼 智さん
小泉 誠さん
コーディネーターに小谷和也さん
講義は「細部に精神が宿る住宅空間の家具や装置」

小泉さんが仰っていていたことで心に響いたのは

「製品を持続して作り続けるには、作りたい“気持ちを作る“こと」
今回のブログの一言チョイスの「一本の線に責任を持つ」

作ってくれる工場であったり、そこで働く職人さんがいる。
その人たちが”作りたい”と思う気持ちと、その人たちを大切にしているんだなと
思える話がとても心に響きました。

小泉さんは、言葉にもそのような考えがあり

「商品」とか「雑貨」と言う言い方はバツ×
「製品」「日用品」と言う言い方がマル⚪

商いではなくて、暮らすための道具であること。

本当に一つ一つ、1人1人を深く想い考えデザインする人なんだなと
今回の私には感じました。
干川専務から小泉さんの話は聞いておりましたが
奥深い人と感じ、気さくな部分もありとても魅力を感じました。

伊礼さんのセミナーは何度か聞かせていただいているのですが
今回は、最後に仰っていた
「目を養い、手を練り、耳を澄まし、良く笑い、喉を潤し、即実践!」

五感を使い自分で楽しみながら、人と一緒の時間を交わり学び「すぐ実行!」
これがやっぱり大事だな!改めて

学びたい人に会いに行き
学びたいことに目を耳を向け
学びたいことを体で感じ
楽しむことを忘れずに
学んだことをすぐにやる!

これを来年も、もっともっとやっていこうと思いました!

お二人の講義もこのように、とても「気づき」を沢山いただいたのですが

本当に楽しくさらに深い話を聞けたのが
お二人と小谷さんとのディスカッション!
漫才のように笑いながら学べる
本当に楽しい時間でした。



今年度は、これで終了です。
MOKスクールは、本当に素晴らしい会だなぁ
感心しながら、、、

MOKスクールの醍醐味の懇親会

講義参加者数は130名
懇親会参加数は120名

久しぶりに会いたかったみんな
ワイワイガヤガヤとみんなの頑張りを聞き

「俺なんかまだまだまだ、、、だ」
打ちのめされたり

「よぉ〜し、良い工務店になるぞぉ〜」
「良い大工になるぞぉ〜」
元気とヤル気をもらったり

「あれは、どうやってるの?」
技術であったり、経営であったり
学んだり
情報交換したり

みんな学びを求め勉強熱心、実践もしているから
燻ってもいないし!本当に面白い!楽しい!
みんなに追いつけるように頑張りたい!

※有村君写真使わせてもらったよ

木又校長はじめ、三澤文子先生、理事の皆さん
事務局の皆様、運営スタッフの皆様
今年度、参加された皆様
本当に「大阪」、「MOKスクール」は、
はじめから懇親会の終わりの終わりまで「学びの宝庫」
最高でした!
1年間ありがとうございました!

2次会はさらに深い話をみんなと、、、

※5月以来の3兄弟

改めて、こんな経験ができたのは
干川専務、橘さんが機会をくれたから
そして、温かく迎え入れてくれるMOKスクールに集まるみんながいたから。
本当にありがたい学びの場でした。ありがとうございました!

MOKスクール
「まっとうな木造住宅」を
普及させるための勉強の場

おまけ、、、竹中大工道具館

おまけでもないw

今回で3階目の来館
この2日間で鉞も買い、名栗談義も熱く話したところで
大工道具の歩み(歴史)を今回深めました。
毎回、見る視点が変わります。
何かのタイミングでブログに纏められたらと思います。



中野くん
帰りの運転長時間頑張ってくれたね!ありがとう!

最後までお付き合いいただきありがとういございました。

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剛工務店は群馬県伊勢崎市で、匠の技と自然素材と高気密高断熱住宅
小さなエネルギーで豊かな暮らしのお住まいづくり
Ua値0.3以下、C値0.3以下、耐震等級3(許容応力度計算)を基本仕様に新築、リフォーム、リノベーションを行う工務店です。木製トリプルガラスサッシ、木製高断熱玄関ドア

規矩準縄の家
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