キャッチフレーズ「規矩準縄の家」

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技能五輪課題

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

金曜日の雪の後の
土曜日のポカポカ陽気に気持ちが緩み
マスクを外した途端、
鼻がむずむずと垂れ出だしております。
今年は花粉がヤバいんじゃないかと
睨んでいる剛(ごう)です。

それとこの時期に気をつけなければ行けないのが

\ギックリ腰/

季節の変わり目の温度差が激しくなってくるこの時期は
たまにやります。


危なかったのが日曜日!
土曜日の暖かさに
「おっ!体が動く!」
ロフト天井を中腰で貼る作業も
調子良く
登ったり、降りたり、中腰になったり
床も貼ってない梁の上から斜め体制に
踏ん張って貼ったりと一日頑張りました。
次の日、冷え込んだ日曜日の朝に
寝ぼけ眼の歯磨きに
洗面台の前で屈みますと、、、、

グッ、、、

「ギ」までいかないものの、、、
嫌な感じ、、、
忘れていた、、、

「気温差には気をつけろよ」

何度周りに言わたり、言ったりしてきたのか、、、
何度「グギッ」となって、反省したことか、、、
忘れたころにやってくる、花粉前の憎いヤツ、、、

「ぎっくり腰めぇ」

今回は、「グ」で押さえてやったぜ!

と、昨日はジワリジワリとくる痛みに
「ギッ」っと、いかないように必死に
正しい姿勢を保ち、何とか過ごした
とても気分休まる日曜日の休日になりました。
(全然、危なくないやんか\◯)
(ギックリなっとるやないか\◯)
(気分休まる日曜日になってないし\◯)

ということで
(どうゆうことで?)

今回は、ブランディング道場に参加してから
決定した「キャッチフレーズ」について
まとめてみました。

一つお付き合いいただければと思います。

振り返り・掘り起こした過去


ブランディング道場では
⁡~~~~~~~~
・コンセプト
・キャッチフレーズ
・理念
・基本仕様
⁡~~~~~~~~
を期間内に決め発表する。

私は、パッと器用に出来るタイプではなくて
本を読んだり、ネットで調べたり
時間をかけて自分の納得のいくやり方や
意味を模索しながら決まらずに
悩んでいました。

運営チームの北岡さん、篠崎さんが何度と
ランチミーティングで「引き出す」お手伝いを
いただき悩みながら考えていますと

生形、、、、う〜ん
生きる形、、、ん?
生きてきた形、、、あっ!
自分の性格的に考えたって出てこない、、、
経験したことしか納得できないし、、、
⁡ということで
~自分が今まで生きてきた中での経験を振り返り掘り起こすこと~
これしかないんだな!と

・今まで自分が大切だと経験し思ったこと
・今まで自分が経験したことで、認めていただいている部分、強み
・逆に今まで自分がこれが足りないとか、今後必要なこととか
これは、自分で納得のいくブランディング道場の内容を決めるには
「今までの自分を振り返り掘り起こしてヒントを探すこと」
これしかないんだと。

振り返って見つかったキャッチフレーズ


⁡私が20歳の大工の修行時に群馬県で開催された

‘98技能五輪大会 

様々な職種の全国各地の選ばれた職人たちが
日本一を目指し、世界大会へ出場を目指す。
技能のオリンピック
https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/zenkoku/
建築大工は20歳まで出場可能であり
この時が群馬県で開催ということで
県からも多くの上位入賞を各職種出したいところ
建築大工からは代表10名を県内各方面から選出し、
組合から技能部長と群馬県の名工の指導のもと
土日を使って1年間強化訓練を行うこととなりました。
その中に、私も伊勢崎市代表に選ばれ参加させていただくことになりました。

高校卒業後の私の人生の目標は

「何でも良いから、日本一になること」

※若かったから(汗
※と、言っても野球で全国大会出場経験は幾度かあるけれども、1位にはなったことがなかったから、当時は本気で思っていました。

当時、口下手で無愛想な私は
仲間作りも下手で指導者に
積極的に質問するようなタイプではなく
周りが指導者や強化選手同士、和気藹々としていくなか
私は馴染めず、指導者も他の選手と比べて
私に気にかけて指導してくれる様子もあまり感じられませんでした。

なので、練習課題を何度作っても、
時間通りに終わらない。
とてもとても上手とも言えない出来栄え。
悔しくて悔しくてしょうがありませんでした。

それでも「負けん気」と、野球で培われた「努力」だけは一人前でしたので

絶対、みんなに負けないぞ!
絶対、日本一になってやるぞ!

諦めずに取り組んでいました。

すると、そんな様子を名工は見ていてくれたのか?
周りの選手と比べて上手とは言えない、私の練習課題を
全部分解して悪いところをチェックしてくれました。

「お前の作ったものは芯が通っていて良い」

と言ってくださり、どこが悪いのか色々と教えてくれました。

名工「いいか?こことここはこうしなきゃだめだよ」
剛 「はいっ」
名工「ここは伸びが出るから多めに切りなさい」
剛 「はいっ」
名工「ここはこの芯から寸法を追うこと」
剛 「はいっ」
私は嬉しくて、名工の目を離さず真剣に話を聞きました。

名工「お前は素直だから良い」
褒めていただいたことを覚えています。

それからというもの名工は
強化合宿課題練習中は、私に目をかけてくれて
私の道具をチェックをしては

指矩(さしがね)を直角に直してくれたり

ノコギリの目立てを「ギコギコ」とヤスリで擦っては木材を切り。
また「ギコギコ」とヤスリで擦っては修正をしてくれました。

その指矩は、木材を4面に直角に線引くと狂いもなく一致し、
ノコギリは姿勢を正し真っ直ぐ引くだけで、何も考えることなく
真っ直ぐ切れました。

名工「売ってるものは刃が揃って当たってない部分があるから、それを直さなきゃダメなんだよ」
私は「なるほど~」と思い
今まで無理やり、力んで切っていたのがウソのように
サクッサクッと真っすぐ切れること鋸に感動したのを覚えています。

鑿と鉋につきましては、
強化合宿と別に、私だけ
「明日、うちに来なさい」と言っていただき
刃物の裏出しから、表の研ぎ、鉋台の仕込み方を
何日間もかけて教えていただきました。

そこで、名工の修行時代
戦時中の話を聞かせてもらったり
兄弟子の失敗を親方から
自分の確認が足らないからだと
垂木棒で引っ叩かれた痛い思いをした話など
大工として大切なことを色々と教えていただきました。

その後も大会へ向けて、私の出来た課題を
名工とチェックしながら

名工「これはなんでここが曲がっているんだと思う?」
剛 「う〜ん、、、」
名工「心が乱れているからだ」
剛 「???」
名工「ここの芯とこの芯の寸法は?」
剛 「あっ!ズレてます」
名工「だから歪んだものになるんだ」
  「人間も建物も芯が正確に真っ直ぐに通っていなければだめ」
  「歪んだものになってしまうんだよ」
  「わかったかい?」
剛 「はいっ」

そんなことを本番当日まで
繰り返す中で、
沢山のことを名工が私に教えてくれたことは

規矩準縄(キクジュンジョウ)



「工匠(こだくみ)の道に「規矩準縄」という道具と成語がある」

規=ぶんまわし(コンパス) 円形を描く
矩=曲尺(指矩さしがね)  方形を形づくる
準=みずもり        水平を測る
縄=すぐなわ        直線を求める
工匠の大切な道具。すべて正しくないと建物は正確に出来ない。

中国の孟子の言葉に
「規矩を以てせざれば、方員(ほうえん)を成すこと能(あたが)わず」
(巧みな人でも、コンパスや曲尺を用いなければ、方形も円形も描くことは出来ない」
「規矩準縄、即ち、王道なり」とある。

また、国語辞典に

「規矩」ー考えや行動の基準とするもの。手本。規則
「準縄」ーおきて。手本。規則。

即ち、物事が正しく収まることを言い表した言葉である。

名工はいつも、白髪でもオールバックにビシッと決め
シュワクチャな顔でも、厳しい口調で優しく真剣に
「規矩準縄」を教えてくれました。
私も今まで説明しないまでもずっとこのことを大切にしてきたんだと振り返りました。

大工としての道具を大切に、正しく使えるように常に努力し、
人として大工として芯の真っ直ぐ通った生き方と仕事の仕方を
自分なりに規則やおきてを学び続け、手本となれるように努力し続ける
そんな行動をしてきたと思います。
また、そこを今までのお客様にも認められてきたんだと思います。
今後も名工への恩返しも含め、そのようにして行くしか私にはありません。

なので、自信をもってこのキャッチフレーズに決めました。

「規矩準縄の家」



名工が作って、私にくれた「墨さし」
私にだけ3本も渡してくれて
2本は大切にとっておき
1本は今でも大切に使わせていただいております。

強化合宿も終盤に、
藪塚の「ふせじま館」で本番さながらの形式で
強化選手10名
2日間泊まり込みで練習をおこなった時のこと

課題取組時間にも余裕が出来、今まで教えてくれたことを
「ただ良いものを作りたい」と素直な心で、作っていたときこと
組み立て作業になり、ビス留めしなくても
ぴっちり組み上がる練習課題に

「あっ、俺、日本一になれる」と、身震いしながら

完璧に出来上がった瞬間は、今でも忘れられません。

名工も「よしっ!これでいける!」
言ってくれて、嬉しかったのを覚えています。



その夜に「決起会」ということで、ひと席設けてくれて
県のお偉方も沢山いる中で、あいさつも早々に
若かった私は、マイクを持ち
曲名は出せませんが
「◯◯ピーのG◯ポット」を歌い、盛りに盛り上げた私の姿を見て

名工は、私の父に

「あいつは大物になる」

と言っていてたそうです。

田子先生
大物にはなろうとはしてませんが、先生に認めてもらえるように
これからも精進し「規矩準縄」を以て、お家を建てて生きていきます。
見守っていてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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規矩準縄の家
剛工務店
〒370-0105
群馬県伊勢崎市境伊与久3268−1

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